NPO法人オーバーザレインボー


お風呂

 冬が過ぎ、暖かい時期から秋めいてくる十月の終わりまで、毎週木曜日の午後、"からころ"メンバーの自宅のお風呂を借りて「入浴と風呂掃除」のプログラムに取り組んでいます。
 
男性メンバーと女性メンバーに分かれ、スタッフと1対1で行います。
 

“入浴前→入浴→入浴後”






・ 入浴前に体調確認と腹痛やケガがないかを確認し検温します。持ち物がそろっているかを確認し、浴室に持ち込む物と、持ち込まない物を分けます。
 
・ お風呂に入る前に脱水を防ぐためコップ1杯の水を飲みます。服を脱ぎ、畳み、袋に入れ、バスタオルを風呂から上がった時にすぐ使える場所に置き浴室に入ります。




・ 陰部・臀部・脇の下を洗います。洗い終えたら、しっかりと洗い流し、湯舟につかります。からだが温まったら出て、頭と顔、そしてからだを洗います。足先からからだの中心にかけて、血液を中心に送り込むように洗います。からだ全体に湯をかけ、せっけんを流します。特に首の後ろなど見えにくい所は念入りに洗い、湯で流します。

 




・ 最後に湯舟につかり、肩を上下に動かしたり、首の体操をし、ふくらはぎ等の筋肉をマッサージします。




・ 上がり湯をし、脱衣場では上から下に向かってからだを拭いていきます。陰部と臀部は一番最後に拭きます。(顔→頭→首→上肢→下肢→足先→陰部、臀部の順です。)
 
・ ドライヤーで髪を乾かしてから、ブラシで髪を整えます。
すべてが終了したら、風呂掃除と部屋の掃除をします。オーバーザレインボーに戻り、水分補給をしながら振り返りをします。

 

開所から1年後に始めたこのプログラムですが、すっかり定着し「お風呂が一番好き」と言うメンバーもいます。スタッフと裸のつきあいができ、おしゃべりを楽しみ、すっかりリラックスします。
 
 「初めて風呂掃除をしました」と言うメンバーもいて、掃除の仕方も楽しみながら覚えていっています。
 
 自分の身体に丁寧につきあい、身体の意識を高め、自分の身体を清潔にし、自分の身体を愛せることが入浴のプログラムの目的です。
 

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イラスト:小田早苗